近年、肥満症、心臓病、糖尿病などの深刻な慢性疾患の有病率が上昇している理由はさまざまです1-4。この増加の原因の一つとして、遺伝など予防できない危険因子や、人々がより長生きをするようになったことなどが挙げられます。しかし、多くの場合、肥満症や深刻な慢性疾患は予防することが可能です5

肥満症やその合併症の根本原因を理解することは、社会における深刻な慢性疾患の負担を軽減する鍵であり、そのためにはまず、環境的・社会的要因が健康に与える影響の大きさを認識することが大切です。

私たちが何者で、今日どのように生活し、どこに住んで、何を食べているか、すべてが私たちの健康に影響を与えます6-8。経済的・社会的不平等、低い身体活動レベル、すべての人に等しく健康的な食事を提供できない食品システムにより、肥満症の有病率が社会的弱者の間で最も急速に増加しており、健康に悪影響を及ぼしています。

持続可能なビジネスを推進し、企業としての価値観を貫くためには、問題を総合的にとらえ、深刻な慢性疾患の増加の背景にある根本的な要因に積極的に取り組む必要があります。

私たちがどのように慢性疾患の予防に取り組んでいるか、ぜひご覧ください。

肥満症やその他の深刻な慢性疾患は、世界中の人々の健やかな生活に重大な脅威をもたらし、何百万人もの人々に影響を与え、医療制度を圧迫しています。このような健康課題は、社会的に弱い立場にいる人々により影響を及ぼし、健康的な生活を送る機会における不平等を浮き彫りにしています。10年以上にわたる都市における健康増進と疾病予防プログムの経験から、私たちは、健康の公平性を向上させることが 肥満症やその他の慢性疾患に対する強力な防御策となると考えています。

私たちは、慢性疾患を未然に防ぐため、断固とした姿勢で集中的に行動しています。私たちは、脆弱なコミュニティのために都市の健康を改善するための条件を整えること、および小児の過体重や肥満を予防するための新たな取り組みを推進するという両面からアプローチをしています。

「まちが元気を創り出す~Cities for Better Health~」(以下CBH) プログラムは、パートナーシップを通じて都市環境における深刻な慢性疾患を予防するための行動を推進する官民パートナーシッププログラムです。ノボ ノルディスクは、世界45都市以上において、予防に対するパートナーシップを構築し、意義のある行動を推進することを支援しています。この予防への取り組みを通じて、地域における健康格差を解消し、持続可能なヘルスケアシステムを構築することを目的としています。 日本においては、2018年から福島県郡山市、2021年から千葉県旭市でCBHを実施しています。

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