インスリンが発見される前は、糖尿病は「死の宣告」であった。
ノーベル生物学・医学賞受賞者のアウグスト クロウ教授は、医学博士でもあった妻のマリーとアメリカを講演旅行中に、インスリン発見のニュースを聞く。すぐにカナダにわたり北欧でのインスリン製造許可を得たクロウ教授は、妻の主治医であったハンス クリスチャン ハーゲドンとともにデンマークでインスリンの製造に取り掛かる。実はマリー クロウは重度の糖尿病を患っていたのだった…